徳力 富吉郎 (とくりき とみきちろう) 1902～2000

1902年 3月22日,京都市下京区に生まれる。家は代々画家の家系で本願寺絵所を預かる旧家,十二代目に当る

1924年 京都市立美術工芸学校,絵画専門学校を首席で卒業
山元春挙・土田麦僊・鹿子木盂郎に日本画,洋画を日野慶吉,大岩徳蔵に師事し版画を学び
国画創作協会 第6回展で日本画「人形」を出品し樗牛賞を受賞

1928年 平塚運一,棟方志功ら版画家と同人雑誌「版」を刊行

1929年 土田杏村氏などの推薦により,版画雑誌「大衆版画」を発行 / 春陽会に創作版画出品発表 (以降,10年間連続出品)

1946年 終戦と同時に版画製作所を設立し,幾多の従弟を養成する

1962年 米国,欧州各国の古美術見学やスケッチ旅行にて約2ヶ月巡遊

1964年 米・英・独各地にて,デモンストレーションを行い好評を得る

1965年 銀座いとう画廊にて,第1回 個展開催

1968年 米クリーブランド市メーカーカンパニー百貨店で,棟方志功らと同時個展を開催

1978年 4月29日,勲四等瑞宝章受賞

1980年 京都市文化功労賞受賞

1985年 本願寺名誉総裁賞受賞

1990年 京都仁和時国宝「孔雀明王」 (千三百度摺)の復元,摺刷を監修

1992年 京都府特別文化功労賞受賞

1996年 日本浮世絵協会より,浮世絵奨励賞受賞

2000年 7月1日,京都市左京区の病院で逝去 享年98歳