河野 薫 (かわの かおる) 1916～1965

1916年 北海道小樽市に生まれる

1923年 北海道小樽市緑尋常高等小学校に入学し,美術教師成田玉泉に出会う
この頃,同じく成田に絵の指導を受けていた斎藤清と知り合う

1928年 国民新聞社主催全国小学生成績品展覧会にて図画優等賞受賞

1929年 北海道庁立小樽中学校入学

1930年 第6回道展に「富岡町風景」（10F 油彩）入選。この頃,来道した棟方志功を成田から紹介される

1932年 第8回道展に「とうもろこし」「花」（油彩）を出品。10月,光土社展に「冬の近郊」（油彩）出品

1933年 第一美術展に「北国の港町」入選 第9回道展に「近郊閑日」（油彩）を出品

1934年 北海道庁立小樽中学校卒業後,美術家を志して上京 川端画塾などで学ぶ

1936年 斎藤清の紹介で出版社野ばら社に入社

1939年 『写生資料』（著作）、『図案資料』（共著）野ばら社から出版

1940年 招集解除,野ばら社へ復職

1944年 第13回日本版画協会展初入選「日蝕」「黒い太陽」（木版）この 2点は収蔵先の火災で焼失

1945年 北部第2部隊に応召 色丹島守備中に敗戦し,同時にシベリア抑留

1949年 シベリアから帰還 小樽市潮見台の家族のもとに戻る 日本版画協会展再入選（セリグラフ）

1950～1954年 小樽市立潮見台中学校図工教員となる

1952年 国画会展初入選

1954年 日本版画協会会員に推薦される。この年の秋に版画家を志して上京

1955年 第29回国画会展国画奨学賞受賞（セリグラフ「郷愁」「海の幻想」）

1956年 現代日本版画展推薦出品（木版,セリグラフ）

1957年 全道展会友となる。第3１回国画会展「白い花」「小鳥」（木版）出品

1958年 現代版画秀作展（東京・日本橋三越７階ギャラリー） に「少女」出品

1959年 第33回国画会展「椿（A)」「慈像」 全道展退会

1960年 国画会版画部会員に推薦される

1962年 斎藤清と河野薫展（ミネアポリス・ミネソタ州・ ウ－マンズ・カレッジ・ライブラリー・ギャラリー）開催

1963～1964年 「日本現代版画展」ジャパンソサイエティー主催（アメリカ国内巡回）出品

1964年 日本版画協会第32回版画展「椿（H）」（木版） 第38回国画会展「髪」（木版）出品

1965年 日本版画協会第33回版画展「花の仏頭」（木版）第39回国画会展「鳥と仏像」出品

1965年 11月30日,肺がんの疑いで入院。12 月7日,永眠。49歳

1966年 第40回国画会展に遺作「かれい」「顔」「淡光」が展示される

1967年 「河野薫遺作展」8月8日（火）～11日（金）（小樽今井デパート 地下ホール）開催

1973年 「河野薫遺作展」4月7日～29日（ベルギー）開催

1976年 「木版 河野薫遺作展」8月26日（木）～8月31日（火） （札幌東急百貨店７階画廊）開催

2005年 「木版の叙情 河野薫展」7月2日（金）～8月7日（日） （市立小樽美術館）開催