高山 辰雄 (たかやま たつお) 1912～2007

1912年大分県に生まれる。東京美術学校日本画科に学ぶとともに,松岡映丘の画塾木之華社に入り,早くから才能を嘱望された。
在学中から帝展に出品し活躍。戦後は,日展で特選や白寿賞を重ねたのをはじめ,日本芸術院賞・芸術選奨文部大臣賞を受賞。
さらに日展評議員,常務理事,理事長などの役員も歴任した。東京芸術大学客員教授をつとめた他,日本芸術院会員文化功労者となり,1982年には文化勲章を受章。
名実ともに現代日本画を代表する作家といえる。

1912年 大分県大分市に鍛冶屋を営む高山徳太郎,妻ロクの次男として生まれる

1931年 東京美術学校日本画科に入学

1934年 第15回 帝展(帝国美術院展覧会)「湯泉」が初入選

1936年 東京美術学校日本画科を首席で卒業。卒業制作は「砂丘」。 松岡映丘に師事

1946年 第2回 日展に「浴室」が入選,特選

1950年 この年から,日展に出品委嘱者として作品を発表

1959年 日展評議員となる

1960年 第2回 新日展出品作「白翳」で, 第16回(昭和34年度)日本芸術院賞受賞

1965年 第7回 新日展出品作「穹」で,芸術選奨文部大臣賞受賞

1969年 日展が改組され,理事となる

1970年 新潮文芸振興会の第2回(昭和44年度)日本芸術大賞受賞

1972年 日本芸術院会員に任命される

1973年 日月星辰－高山辰雄展(日本橋・髙島屋)開催。日展常務理事となる

1975年 日展理事長に選出される(～’77)。 高山辰雄展(渋谷・東急本店)開催

1979年 文化功労者として顕彰

1980年 高山辰雄展(大分県立芸術会館・神奈川県立近代美術館)開催

1982年 文化勲章を授与

1985年 日月星辰－高山辰雄展1985(日本橋・高島屋)開催

1986年 草々会展出品(以後,毎回)

1989年 高山辰雄展(東京国立近代美術館・京都府京都文化博物館)開催

1990年 大嘗祭「大饗の儀」の為の「主基地方屏風」(高山辰雄,絵：香川進,和歌)を制作

1993年 高山辰雄展「聖家族1993年」(弥生美術館)開催

1995年 高山辰雄展(パリ・三越エトワール)開催

2007年 9月14日,逝去 享年95歳